新しい低侵襲手術の導入と施行
当地域では脊椎脊髄疾患の患者さんが多く、当センターの手術件数も非常に多い(年間400件から500件)です。脊椎脊髄疾患は歳を重ねるほど増加し、手術も徐々に低侵襲になってきているので手術件数が多くなるのも当然です。最近、新しい低侵襲手術を導入、施行していますのでご紹介します。
腰椎椎間板ヘルニアに対する経皮的内視鏡下椎間板摘出術(PELD)
平成20年に導入したPELDは、低侵襲(6ミリメートルの創)かつ短い入院期間と高い治療効果が特徴です。
脊椎圧迫骨折に対する椎体形成術
骨粗鬆症による背骨の骨折で、高齢者の急性腰痛の7割を占めるほど多い骨折です。
通常の治療法はコルセットを作り安静が原則ですが、太目の針で骨セメントを詰める椎体形成術という治療法が最近行われるようになってきています。局所麻酔20分程で済み、セメントは即座に固まりますので痛みもすぐとれます。
日帰りも可能ですが、基本的には1泊入院としています。
これからも、低侵襲で安全な脊椎脊髄手術を追及していきたいと思っています。何かご不明の点がございましたら、当センター脊椎脊髄センター外来に遠慮なくお電話(平日午後3時から午後5時まで)ください。
PELD
椎体形成術