低線量CTを用いた肺がん検診を行います。より小さな、より早期の肺がんを発見することができます。
目的
日本人の死因の第1位はがんで、その中でも肺がんの年間死亡率はもっとも多く、生存率も低いといわれています。しかし、自覚症状のない早い段階で発見できれば、高い確率で完治することが期待できます。従来の胸部レントゲンによる肺がん検査では、明瞭に見ることができない小さい病変や、心臓などの他の臓器の陰影に隠れた病変も、CT検査では見つけることが可能です。また、肺がん以外の呼吸器の病気(肺気腫、肺炎、気管支拡張症など)や、肺以外の病気(心臓や血管の病気など)が見つかる場合もあります。
特徴
検診では、大多数の方が健康な状態にあり、不必要な放射線の被ばくは避けるべきとされています。このため診断が可能な最低限の放射線量で撮影を行います。通常の体重の方で実効線量約 0.6mSv。人間が1年間に自然界から受ける放射線量は世界平均で約 2.4mSvと言われていますので、年1回の撮影であれば無視できるレベルの被ばくの検査です。
胸部エックス線(レントゲン)写真では、肺の約3分の1は近接する臓器(心臓や血管、横隔膜など)と重なりますので、小さな肺がんを見つけることが困難な場合があります。しかし、CTは断面像ですから、重なりがなく分解能に優れるため、胸部エックス線写真に比べ、より小さな病変やコントラストの低い病変も検出することが可能です。
撮影方法
検査時間は、5分程度です。
寝台の上にあおむけに寝ていただき、位置合わせをしたあと、アナウンスにあわせて、息を吸って数秒間呼吸を止めている間に、肺の全体を細かく撮影します。
使用装置
マルチスライスCT
SIEMENS SOMATOM Definition AS+ 128-Slice Configuration
令和元年9月にマルチスライスCTをアップグレード(リボーン)しました。この装置は1回転0.3秒で撮影、128スライスの画像データを収集することができます。精度の高い画像を抽出する高感度フルデジタル検出器「Stellar Detector」が搭載されている他、新たにデュアルエナジー撮影並びに逐次近似画像再構成が可能となりました。また、装置の冷却システムは水冷式を導入しているため非常に静かな環境で検査を行うことができます。
こんな方におすすめ
- 40歳以上の方
- 喫煙している、または喫煙していた方
- 受動喫煙の心配がある方
- 血縁者に肺がんの人がいる方
検査実施日時
毎週月曜日の午後1時30分、午後2時まで(祝日を除く)
予約の受付
受付時間:平日の午後1時から午後2時(祝日を除く)
電話番号:0478-82-3161(代表)
検査費用
6,380円(税込)
検診のため健康保険は適用されません。全額自己負担となります。
検診の流れ
詳細はご予約時に説明します。
1.電話で申し込み
氏名、生年月日、住所、電話番号を伺います。
2.問診票の記入
ダウンロードしてご利用ください。
3.検査日当日
- 総合受付で受付を行います(保険証や運転免許証でご本人確認をします)。
- 内科外来受付に問診票を提出してください。
- CT撮影をします。
- 呼吸器内科専門医が診察します。
- 結果報告書をお渡しします。
- 会計をお済ませください。
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