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スポーツ外来

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肩関節・肘関節疾患(担当:落合信靖)

肩関節・肘関節の疾患を対象に、毎週月曜日午前に診療を行っております。対象となる疾患は以下に示すとおりです。上肢の疾患では保存療法(リハビリテーションなど)が重要な位置を占めています。保存療法で改善が得られない場合には手術を考慮しますが、侵襲の少ない関節鏡による手術を積極的に取り入れています。

 

 

 

千葉大学大学院医学研究院
整形外科学 准教授
医学博士 落合信靖

 

日本整形外科学会専門医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター
日本整形外科スポーツ医学会代議員
日本肩関節学会雑誌肩関節査読委員
日本肘関節学会評議員

肩関節

腱板断裂

 腱板は、肩甲骨と上腕骨をつなぐ4つの筋肉の腱で構成され、上腕骨頭の周囲を取り囲むように付着しています。その機能は、上腕骨頭を安定させ、スムーズに肩関節を動かせるようにすることです。年齢とともに腱板は変性するため断裂しやすくなります。このため外傷により断裂を生じ、時には外傷なく断裂を生じることもあります。断裂が生じると肩関節の動きが損なわれ、疼痛や可動域制限を生じます。
 治療は、まず保存療法が選択され、薬物療法(注射も含む)、リハビリテーションなどが行われます。改善が得られない場合には手術を行うこともあります。

疼痛性肩関節制動症(五十肩)、肩関節拘縮

 明らかな原因がなく肩関節の疼痛を生じ、次第に肩関節の可動域が損なわれるものを疼痛性肩関節制動症といい、50代に多いので俗に五十肩と呼ばれます。肩関節拘縮は、この疼痛性肩関節制動症も含みますが、外傷や手術後などに二次的に拘縮を生じるものも含みます。
 治療は保存療法が第一で、薬物療法(注射も含む)、リハビリテーションなどが行われます。疼痛性肩関節制動症ではほとんどが保存療法で1年から2年のうちに治癒しますが、二次的なものでは治りにくい場合が比較的多く、手術を行うこともあります。

反復性肩関節脱臼

 肩関節は不安定な関節であり、人体の中でもっとも脱臼しやすい関節です。一度脱臼すると上腕骨頭を支えていた靱帯や軟骨が損傷されるため脱臼を反復しやすくなります。特に若年者ほど反復性脱臼になりやすいといわれています。
 治療は、リハビリテーションなどの保存療法はほとんど無効であり、脱臼を繰り返す場合には損傷された軟骨や靱帯を治す手術が選択されます。当グループでは、侵襲が小さく可動域制限を残しにくい関節鏡での手術を行っています。

投球障害肩

 野球など投球動作を繰り返し行うスポーツでは肩の痛みを生じることが多い。その原因は、肩関節周囲の筋肉のバランスの乱れ、下半身の筋肉の硬さなどの不良なコンディショニングなどによる所が大きい。無理を続けていると軟骨や腱板などに損傷を生じることもあります。
 治療は保存療法が中心となり、リハビリテーションで肩および全身のコンディションの改善を図ります。症状が改善されない場合には精査を行い、軟骨、腱板などの損傷があれば手術を行うこともあります。

肘関節

変形性肘関節症

 肘関節の変形性関節症は多いものではないですが、長く肘を酷使した場合や外傷後に生じることがあります。
 治療は、薬物療法(注射を含む)、リハビリテーションなどの保存療法がまず行われますが、改善のない場合には手術を行うこともあります。

肘関節拘縮

 肘関節は、比較的拘縮をきたしやすい関節であり、特に外傷後などに生じます。
 治療はまずリハビリテーションを中心とした保存療法が行われますが、改善せず日常生活に支障をきたす場合などでは手術を行うことがあります。

野球肘・離断性骨軟骨炎

 投球動作を繰り返すスポーツでは、肩とともに肘にも痛みを生じやすい。その原因は、肩関節周囲の筋肉のバランスの乱れ、下半身の筋肉の硬さなどの不良なコンディショニングなどによる所が大きい。初期は内側の靱帯が損傷されることが多く、進行すると外側の骨・軟骨の損傷(離断性骨軟骨炎)が生じることがあります。
 治療は、全身のコンディションの改善を目的としたリハビリテーションを中心に行います。離断性骨軟骨炎では時に手術を行うこともあります。

膝関節疾患(担当:小川裕也)

令和4年4月から外来診療を開始しました。スポーツに伴う、膝関節の靱帯損傷、半月板損傷、軟骨損傷や軟骨がすり減る変形性膝関節症に対して、生活スタイルやご希望を踏まえて、関節鏡を用いた靭帯再建術や軟骨修復術といった最先端の治療、また骨切り術や人工膝関節置換術まで最適な治療法を選択して手術を行っていきます。

  

 

小川 裕也

日本整形外科学会専門医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター

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