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循環器内科(心臓カテーテル・アブレーション治療)
循環器一般
挟心症、心筋梗塞、慢性動脈閉塞症、不整脈、弁膜症、心不全など
循環器の検査
- ホルター心電図
- 頚動脈超音波検査
- 心臓超音波検査
- 下肢血圧脈波検査(ABPI)
- 冠動脈造影CT
- 心臓カテーテル検査
- 電気生理学的検査
薬物療法以外に、次の療法を行っています
- 経皮的冠動脈形成術(PCI:バルーン・ステント)
- 経皮的冠動脈形成術(PCI)とは
- 急性心筋梗塞に対する緊急冠動脈再灌流療法(緊急PCI)
- 不整脈に対する永久ペースメーカー植え込み術
- 不整脈に対するカテーテルアブレーション治療術
- カテーテルアブレーション術(肺静脈隔離術)とは
- 心原性ショックに対する大動脈バルーンパンピング法(IABP法)
- 経皮的心肺補助(PCPS)
- 末梢血管カテーテル治療術(PPI)
- 頚動脈ステント留置術(CAS)
狭心症
心臓の栄養血管である冠動脈が、主に動脈硬化を原因として狭くなり血液の流れが悪くなった状態です。狭心症の特徴的な症状は、仕事や運動をしたときに5分から10分位の左側胸部圧迫感、心窩部痛、背中や左肩への放散痛が出現します。
この狭心症を放置すると冠動脈が閉塞して心筋梗塞となり、非常に危険な状態となります。つまり、狭心症の段階で明確な診断をし、的確な治療をすることが大切になるわけです。
狭心症の診断には心電図や心臓超音波検査が用いられますが、最終的な確定診断には、冠動脈造影(心臓カテーテル検査)が必要です。
心臓CT検査(冠動脈造影CT)
心臓CT検査は、128列マルチスライスCT装置と心臓を写すための造影剤という薬を用いて撮影を行い、撮影した画像をコンピュータ処理して立体的に観察し、また、血管の性状を見ることで心臓の状態を詳しく検査します。
心臓CT検査は、心臓カテーテル検査に比べて受検者の身体的負担は軽く、日帰りで検査を行うことができます。冠動脈狭窄の有無などのスクリーニング検査に有用です。
心臓CT検査の実際の動画
冠動脈造影法
2日間の入院で検査を行います。
冠動脈造影法(心臓カテーテル検査)は手首や大腿などの末梢血管からカテーテルという細長い管を冠動脈まで運び、冠動脈にレントゲンに写る造影剤という薬を注入してX線撮影する方法です。
目的
- 狭心症を確定診断する方法
- 狭心症の場合、今後の治療方針の決定 (その結果により、薬物内服治療、カテーテル治療、心臓バイパス治療の選択をします。)
クリニカルパス
経皮的冠動脈形成術(PCI)
2日間の入院で検査を行います。
経皮的冠動脈形成術は手腕や大腿などの末梢血管から、カテーテルという細長い管を冠動脈まで運びます。その管から、冠動脈の狭くなった場所にバルーンカテーテル(小さな風船)を使って内側から拡張する方法や、ステントという金網の筒で血管を補強する方法などがあります。
PCIは冠動脈造影と同様にX線透視を見ながら行いますが、治療方針、バルーンおよびステントサイズの決定は血管内超音波装置によって、血管内の様子を確認して行います。
冠動脈造影法(穿刺部位)
当医療センターでは、患者さんへの負担軽減また穿刺部の出血性合併症を予防する目的で、心臓カテーテル検査・治療ともに橈骨動脈(手首の動脈)からのアプローチを多用しています。
大腿動脈(太ももの付け根)からのアプローチが望ましい例におきましても、安静時間の短縮を図る取組みをしております。
穿刺部にはあらかじめ局部麻酔をしますので、ほとんど痛みを感じることはありません。
左冠動脈 前下行枝(LAD Seg6 Seg7)動画
- PCI(術前)(YouTube)
- PCI(ステント留置Seg 6)(準備中)
- PCI(ステント留置Seg 7)(準備中)
- PCI(術後)(YouTube)
クリニカルパス
慢性動脈閉塞症(ASO)
動脈硬化等を原因として下肢の動脈血の流れが悪くなる病気です。主な症状には間歇性跛行があります。歩行時に足の痛みやしびれが出現して歩けなくなりますが、少し休むとまた歩けるようになる状態です。これは手首と足首の血圧の比を測るABPIという検査で診断可能ですが、下肢造影CT、非造影下肢動脈MRIによりその程度を明確に診断して、血管造影法によって治療方針を決定します。
目的
治療方針の決定
その結果により、薬物内服治療、カテーテル治療、下肢動脈バイパス治療の選択をします。
左総腸骨動脈の完全閉塞 動画
- PPI(術前)(YouTube)
- PPI(ステント留置後、バルーン拡張中)(準備中)
- PPI(術後)(YouTube)
心房細動
心臓にある4つの部屋のうち、左心房という左上の部屋から不規則な頻回の電気刺激が送られ、心臓が不規則に高頻度で収縮している状態です。そのため動悸や息切れなどの症状が出現します。長期的に持続することで心臓の機能が悪くなり、心不全という心臓のポンプ機能が低下した状態になることもあります。また、心房細動が持続すると血の塊(血栓)が形成されやすく、脳梗塞の原因となります。薬物によりこの不整脈を抑制できることもありますが、根本的な治療法ではありません。一般的には下記のアブレーションによる治療(肺静脈隔離術)の方が、従来の規則正しい心拍を維持できる効果があります。
カテーテルアブレーション治療術(肺静脈隔離術)
異常な電気信号は、左心房に流入する4本の肺静脈に由来すると言われています。その電気信号が左心房に流入しないよう、電気の流れ道を焼灼し断ち切る治療を肺静脈隔離術といいます。具体的には、首と足の血管からカテーテルという細い管を挿入し、高周波により心筋を焼灼し、原因となっている電気回路を遮断します。
クリニカルパス
質の高い医療を安全に提供することをモットーに
当医療センターでは循環器内科医、看護師、診療放射線技師、臨床工学技士といった様々な専門的な技術技能をもったスタッフによるチームを構成し、ともに協力しながら、日夜、診断・治療に邁進しています。
また、日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)の日本における心血管治療の実態調査に参加し、心血管治療の技術向上に協力しています。
血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師が、専門的な知識と技術を高め最新の医療技術に対応した血管撮影やインターベンションの支援体制の確立を図るとともに、放射線機器の安全管理と放射線防護の最適化に勤めています。
アドビシステムズ社サイト より無償ダウンロードできます。