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『老人性難聴と補聴器』 取材: 耳鼻咽喉科 杉本 晃
老人性難聴
 わが国の65歳以上の人口の占める割合が、あと10数年で4人に1人の割合になるといわれています。当然それに伴い老人性難聴の方が増えてくると思われます。補聴器は老人性難聴に対し有効な装用具です。今回はこの老人性難聴と補聴器について少し学んでみましょう。
老人性難聴の病態
 老人性難聴の病態の研究は、内耳病変についての研究が主に報告されています。すこし難しい話となりますが、以下の4つに分類されています。
  1. 内耳有毛細胞が加齢とともに減少していくタイプで、おもに高音が聞こえにくくなる特徴があります。
  2. ラセン神経節細胞や、蝸牛(聴覚)神経の加齢による減少で、聴力低下より語音明瞭度の低下を主にきたします。
  3. 血管条の萎縮による変化で、全周波数で悪化する水平悪化型の難聴をきたします。
  4. 内耳内の重要構造であるラセン器自体を支える基底板が硬くなり、内耳全体の振動自体が悪化し難聴をきたします。
補聴器を使用する条件
 補聴器を使用する条件として、以下のものがあげられます。
  1. 本人が難聴を自覚して、言葉を補聴器をつけてでも聞きたいという意欲があり、かつ補聴器装用により言葉の聞き取り能が改善すること。
  2. 手指の運動や知覚に障害が少なく、補聴器の着脱、操作を行なえること。また管理、操作が不自由のときそれを援助できる人がいる事。
  3. 家族などの社会的環境が補聴器装用者のために整っていて、補聴器の購入、修理、電池代の費用等を出費できること。
  4. 補聴器装用者が、会話をする機会があること。

 いかがでしょうか。活字で書くと少し難しそうに聞こえてしまうかもしれません。しかし、最近聞こえが大分悪くなったとか、補聴器を使った方がいいのかなと思っているのなら、一度耳の疾患が無いか耳鼻科でみてもらいましょう。耳鼻科で老人性難聴なのか確認の上、補聴器販売店で相談してみてはいかがでしょうか。

残念ながら現在この老人性難聴に対する対応として、補聴器を装用する以外に効果的な方法はありません。補聴器は、日進月歩性能が向上しています。昔のように聞こえない、やかましい、といったことも以前よりだいぶ減ってきています。聞こえが悪化してくる事は恥ずかしい事ではありません。まず、耳鼻科で診察されることをおすすめします。
耳鼻咽喉科 杉本 晃
プロフィール:医学博士、日本耳鼻咽喉科学会専門医
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